著作権とパブリックドメインとLibriVoxと

著作権法により、個人や企業は一定期間についてテキストに関する排他的な権利を持ちます。つまり、著作権が効力を発揮している間は、誰であってもテキストの複製や(音声収録などの)二次創作はできません。著作権には限られた期間においてのみ認められており、この期限が切れるとテキストはパブリックドメインになります。つまり、誰もがこのテキストをそれぞれの望む形で利用できるようになるのです。

LibriVoxは、パブリックドメイン(米国内に限る、理由は後述)のテキストのみを収録しています。LibriVoxに収録されている音声もすべてパブリックドメイン(米国内はすべてパブリックドメイン、その他国ごとに異なる。詳細は後述)です。つまり、LibriVoxに収録された音声は、誰にでも、(販売を含む)どのような形でも利用できるのです。

また、作品のあらすじやCDのカバーアートなどの、収録音声に付属している要素もパブリックドメインに含まれます。

詳細情報

実際の施行
米国内の著作権およびパブリックドメイン
LibriVox収録音声で何ができるか
なぜ米国法を使うのか
その他の資料

実際の施行

実際上の著作権に関するLibriVoxの方針は以下のようになっています。

  • LibriVoxに音声を収録する場合、すべての収録音声はパブリックドメインとして寄付されるものとします。
  • LibriVoxの収録音声は、どのように扱っても構いません。またその使用許可を取る必要はありません。
  • 原則として、LibriVoxが収録できるテキストは1923年以前に発表されたものに限ります。
  • 他国でパブリックドメインになっていても、米国内で著作権が有効なテキストは収録できません
  • LibriVoxの収録音声はすべて米国内ではパブリックドメインですが、その他の国でもパブリックドメインであるとは限りません。
  • 米国外のユーザーの方は、収録音声をダウンロードする前に、居住国における該当作品の著作権の状態を確認することをおすすめします。

米国内の著作権およびパブリックドメイン

LibriVoxが運営にあたって準拠する米国法では、1923年以前に発表されたすべての作品はパブリックドメインに含まれます。1923年以降に発表された作品の多くはパブリックドメインに含まれず、通常LibriVoxはこれらの作品を収録することができません。1923年以前に発表された作品ならば収録することができます。

翻訳は新しい作品と見なされることにご注意ください。著作権の状態は原作の出版年ではなく、翻訳作品の出版年によって決定されます。

理論上は、毎年新しい作品がパブリックドメインになることになっているのですが(他国ではこのようになっています)、米国で著作権の期限を延長する法律が可決したためこうなっています。詳しくはウィキペディアの記事をご覧ください。

また、パブリックドメインかを判断する詳しいフローチャートはこちらにあります。copyright flowchart(出典:Bromberg & Sunstein法律事務所)。

その他の情報・資料・リンクに関してはLibriVox wikiのページをご覧ください。

LibriVox収録音声で何ができるか

LibriVoxの収録音声はパブリックドメインですので、どのような形でも利用できます。通常の使い方は「無料で収録音声を聴く」ということになります。しかし他にも、(たとえばebayなどで)販売したり、放送したり、コマーシャルに使用したり、政治集会で流したり、分割したり、リミックスしたり、音楽をつけたりできます。収録音声は無料で提供されます。LibriVoxの名前をクレジットに表記する必要もありません。とはいえもちろん(LibriVoxへのリンクをつけて)クレジットしていただければありがたく思います。

以下は、私たちの(あなたが収録して提供なさった音声なら、あなたの)収録音声を使ってできるかもしれない(法的に可能な)ことの例です。

  • “Romance of Rubber”(ゴムのロマン)のCDを作り、気に入らないチャリティーの提供商品として出す
  • 「種の起源」をHな映画のBGMとして流す
  • “Fables for the Frivolous”(面白半分寓話集)をサンプリングして激しいラップを作る
  • “フランケンシュタイン”のあらすじを大作映画のプロモーションに使う

これらは非現実的な例ですが、とはいえ全てパブリックドメイン素材の使い方の基準に合致しています。ですので、あなたの収録した音声やテキストをパブリックドメインにする際にはお気を付けください。あなたは、音声やテキストを完全に手放さなければならないのですから!

なぜ米国法を使うのか

LibriVoxは、世界中のボランティア朗読者やリスナーによる国際プロジェクトです。我々は、多くの言語でテキストを配布し、音声を収録しています。著作権法は各国ごとに異なり、ある国でパブリックドメインになっている作品が他の国でもパブリックドメインであるとは限りません。我々が米国法に準拠しているのは、実用上の問題と、多くの人々から受けた法律上のアドバイスを考慮したためです。米国法に準拠する主な理由は以下のようなものがあります。

  • LibriVox.orgのドメイン名が米国に登録されていること
  • LibriVoxのウェブサイトが米国でホスティングされていること
  • LibriVoxの音声ファイルが全て米国でホスティングされていること
  • LibriVoxのテキストの大部分がProject Gutenbergからの出典であり、Project Gutenbergは米国内のパブリックドメイン状態を確認する法的作業を行っていること
  • 全ての国、あるいは多くの国に限定してもなお、すべての作品の著作権の状態を確認することが不可能であること

LibriVoxは、すべての収録音声が米国内でパブリックドメインであることを確認するため最大限の努力を行っており、また世界中に収録音声を無料で配布していますが、他国から利用する場合はダウンロードする前に該当作品の著作権状態を確かめた方がよいでしょう。これを行わないと、著作権法に違反してしまう可能性があります。

その他の資料

著作権法は複雑で重要な問題です。LibriVoxは、著作権法について多くの人が理解を深めることを推奨しています。参考資料: